区分所有マンションを売却するには?知っておきたいことについて解説
区分所有マンションを売却する際には、独特の取引プロセスと注意点があります。この記事では、区分所有マンションの売却する際に知っておきたい情報やポイントについて解説します。
1: 区分所有マンションとは
区分所有マンションとは、一つの建物を複数の独立した部分(区分所有者が所有する専有部分)に分け、同時に共有される部分(共用部分)がある不動産のことを指します。専有部分は一般的に住居スペースであり、共用部分には階段やエレベーター、廊下などが含まれます。
2: 専有部分と共用部分は分離することができない
専有部分は、区分所有法第2条3項に定められた通り、区分所有者が所有権を持ち、自由に使っていい部分です。一方、共用部分は、区分所有法第2条4項に定められた通り、エントランス部分や廊下やエレベーター、階段などマンションの住人が共同で使っている部分を指します。区分所有マンションの特徴的な点は、専有部分と共用部分が一体となっていることです。売却時にはこれらの部分を分離して取引することはできません。このため、買主は専有部分だけでなく、共用部分にも権利を持つことになりますので、取引前に詳細に確認することが大切です。
3: 売却するときは相場を把握する
区分所有マンションの売却価格は、他の不動産と同様に市場相場に基づいています。市場相場を把握するためには、不動産情報サイトや地域の不動産業者から入手できる情報を活用しましょう。
実際の成約価格を知りたい場合は、国土交通省の「土地総合情報システム」や、国土交通省指定の「レインズマーケットインフォメーション」などの情報を確認することで、同じエリアや同規模の物件がどれくらいで取引されているかを把握できます。
4: 売主の権利と義務を理解する
区分所有マンションの売却には、売主が守るべき権利と義務があります。例えば、専有部分の修繕費用や共用部分の管理費用などが挙げられます。これらの事項は、売却前にしっかりと把握し、買主に正確な情報を提供することが求められます。
まとめ
区分所有マンションの売却は、通常の不動産取引とは異なるポイントが多いです。専有部分と共用部分の一体性や、市場相場の把握、売主の権利と義務の理解が重要です。
また、売却のためにリフォームを行う際も共用部分は勝手にリフォームしてはならないことも覚えておきましょう。